「脱サラして、個人事業主になりたいけどやるべきことがわからない」
「そもそも確定申告のやり方がわからない」
「年度途中から個人事業主になった場合、通常の確定申告となにが違うの?」
このような悩みを解決するために、年度途中から個人事業主になる方が、やるべきことと確定申告のやり方を解説しています。
確定申告は事前の準備が大切なので、本記事を読んでまずは知識を準備しておきましょう
年度途中から個人事業主がやるべきことは?
年度途中から個人事業主になる場合、やるべきことは大きく分けて5つです。
- 健康保険の切り替え
- 年金の切り替え
- 開業届の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- マイナンバーカードの作成
難しそうなイメージを持たれるかもしれませんが、やり方さえ知っていれば意外と簡単にできるので安心してください。
年度途中から個人事業主がやるべきことは?|①健康保険の切り替え
健康保険には、社会保険と国民健康保険があります。
会社員や公務員は社会保険。個人事業主は国民健康保険です。
年度途中から個人事業主になるということは、会社員から個人事業主に変わるということなので、健康保険も切り替える必要があります。
手続き方法については、日本年金機構を参考にしてみてください。
(引用元URL:https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/tekiyo/hihokensha2/20120803-05.html)
勤めていた会社から必要書類を受け取る際に、詳しく聞いておくのもいいですね。
※期限は14日以内です。遅れると大きな負担がかかる場合があるので、必ず期限内に切り替えましょう。
年度途中から個人事業主がやるべきことは?|②年金の切り替え
年金には、国民年金と厚生年金があります。会社員や公務員は、国民年金+厚生年金。個人事業主は国民年金のみです。
年度途中から個人事業主になった場合、年金の切り替えも自分で行う必要があります。
手続き方法については、日本年金機構を参考にしてみてください。
引用元URL:https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20140710-04.html)
お住まいの市区役所、町役場に問い合わせてみるのもいいですね。
※期限は14日以内です。遅れると大きな負担がかかる場合があるので、必ず期限内に切り替えましょう。
年度途中から個人事業主がやるべきことは?|③開業届の提出
個人事業主になってから、1ヶ月以内に最寄りの税務署に開業届を提出しましょう。
開業届を出さなくても罰則はありませんが、青色申告をしたい方は必須となります。
手続きに関しては、国税庁ホームページを参考にしてみてください。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm)
わからない場合は、税務署で聞いてみるのが一番確実です。
年度途中から個人事業主がやるべきことは?|④青色申告承認申請書の提出
確定申告には、簡単だけど節税メリットの少ない白色申告と、少し難しいけど節税メリットの大きい青色申告があります。青色申告をする場合、事前に青色申告承認申請書の提出が必要です。
会計ソフトを使えば、青色申告も簡単にできます。おすすめの会計ソフトはこちらにまとめていますので参考にしてください!
青色申告承認申請書は、事業開始から2ヶ月以内に提出してください。提出先は、住民票に記載されている住所の税務署です。
青色申告をするために必須なので、忘れないようにしましょう。
青色申告の詳細は、国税庁ホームページをご覧ください。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm)
年度途中から個人事業主がやるべきことは?|⑤マイナンバーカードの作成
マイナンバーカードが無くても確定申告はできますが、マイナンバーカードがあるほうが便利なので作っておくことをおすすめします。
2022年12月末までにマイナンバーカードを作っておけば、最大で2万円分のポイントがもらえます。マイナンバーカードをお持ちでない方は、この機会に作っておきましょう。
詳細に関しては、マイナポイントとは?|総務省をご覧ください。
(引用元URL:https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/about/)
マイナンバーカードの作り方に関しては、政府広報オンラインを参考にしてみてください。
(引用元URL:https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/mynumber2020/tsukurikata/)
年度途中から個人事業主の確定申告は?
年度途中から個人事業主になった方に向けて、確定申告の方法を4つの項目に分けて説明します。
- 必要な資料や情報
- 注意点
- 帳簿作成
- e-taxで書類作成&提出
確定申告をスムーズに行うには、事前の準備が大切です。今から説明する内容を見て、早めの準備を心がけましょう。
年度途中から個人事業主の確定申告は?|①必要な資料や情報
年度途中から個人事業主になった場合、確定申告で必要になるものは以下の6つです。
- 確定申告書B
- 青色申告決算書
- 確定申告書に添付する控除に関する書類
- 取引先からの支払調書
- 源泉徴収票
- マイナンバーに関する書類(マイナンバーを作っていない場合)
年度途中から個人事業主になった場合、勤めたていた会社の源泉徴収票が必要になります。勤めていた会社から源泉徴収票をもらっておきましょう。
詳細に関しては、所得税の確定申告|国税庁をご参照ください。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei.htm)
年度途中から個人事業主の確定申告は?|②注意点
確定申告で損をしないための注意点を3つ紹介します。
1.確定申告の申告・納付期限は必ず守る
確定申告は、1月1日〜12月31日までの所得を計算し、翌年の2月16日〜3月15日までに申告・納付する必要があります。※2022年(令和3年度)の確定申告期間は、2023年(令和4年度)2月16日(水)から3月15日(火)までです。
期限を過ぎると追加で税金を納めなくてはならないので、必ず期限内に申告・納付をしましょう!
2.控除漏れがないように
確定申告でよくあるミスが、所得控除の申告漏れです。
所得控除のあらまし|国税庁を見て、控除の申告漏れがないように気を付けてください。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1100.htm)
3.経費漏れに注意
事業所得では、事業に必要な支出を経費として所得から差し引けます。
意外に大きな金額ほど見落としてしまいがちです。クレジットカード払いしたものや事業に関する支出がないかしっかり確認しましょう。
優しい必要経費の知識|国税庁も参考にしてみてください。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2210.htm)
年度途中から個人事業主の確定申告は?|③帳簿作成
確定申告するには、事前に帳簿を作成しておく必要があります。
帳簿とは、事業に関するお金の流れを記録したものです。1年分をまとめて書くのは無理がありますし、間違いの元になるので、少なくとも1週間から1ヶ月に1回は記録しておきましょう。
とはいえ、経理作業はめんどうだし、事業に集中したいという方は、会計ソフトを導入してみてください。おすすめの会計ソフトはこちらを参考にしてください。
会計ソフトを使えば、日々のデータを入力するだけで記帳できるので、かなり楽になります。
口座やクレジットカードを連携させれば、自動でデータを取り込むので、入力の手間を省くことも可能です。簿記の知識が無くても、青色申告特別控除で65万円の控除を受けるために必要な「複式簿記」で帳簿できるというメリットもあります。
帳簿についての詳細は、【国税庁】帳簿の記帳のしかたをご覧ください。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kojin_jigyo/kichou03.pdf)
年度途中から個人事業主の確定申告は?|④e-taxで書類作成&提出
e-taxを使えば、確定申告書の作成から提出までをネット上で完結できます。税務署に足を運ぶ手間も省けますし、添付書類も大幅に省略できるので非常に便利です。
青色申告特別控除で、65万円控除の条件を満たすためにもぜひ利用してみましょう。
青色申告特別控除の詳細については、青色申告特別控除|国税庁をご覧下さい。
(引用元URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2072.htm)
e-tax(電子申告)に対応している会計ソフトを使えば、より簡単に確定申告できるのでおすすめです。
まとめ
年度途中から個人事業主になった方が、やるべきことと確定申告のやり方について要点を絞って解説しました。
繰り返しにはなりますが、確定申告は事前の準備が大切です。余裕を持って準備を進めましょう。
また、会計ソフトを導入数れば帳簿作りや確定申告を楽にできるので、個人事業主になる際にはぜひ取り入れてみてください!