確定申告が必要なんだけど具体的にどうしたらいいの?
確定申告ってそもそも何のこと?
こんな疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか?
転職をして確定申告が必要な会社員の方。初めての確定申告をする個人事業主1年生。確定申告が必要な方はたくさんいます。ですが、これまでの人生で確定申告や税金について学んだことって一度もないですよね?
そこで今回は現代の金融教育の先生である私が
『初めての確定申告をする会社員でもわかるように、どこよりもわかりや〜すく確定申告の手続きの内容』
をご紹介します!
確定申告が必要な会社員は?
「確定申告をすること」=「納税をする」と認識している人も多いのではないでしょうか?
いいえ。違うんです。
ここでは確定申告が必要な方の中でも①税金を納める②〜⑤還付金を得る対象のケースをご紹介します
確定申告が必要な会社員は?|①副業をしている会社員
副業の売上が少ない会社員ほど実は確定申告をすべきです。よくネットの記事では売上が少ない人や20万以下の人は確定申告は不要とありますが違います。そういう人ほど確定申告をすべきです!!!
というのも損益通算が可能になりうるからです。損益通算とは、事業所得の赤字分を給与所得の赤字分と合算をして再度税金の算定をすることです。
事業所得は 売上ー経費 で求まります。
ですので、事業を立ち上げたばかりで売上の少ない人ほど経費が多く事業所得は赤字になりうるため、確定申告をすると還付金を得る可能性が高いです。
事業内容によっても異なるので一概には言えませんが、家賃や携帯料金、水道光熱費、交通費が経費になります。また、売上を得るために行った会食や飲み会も経費計上が可能になります。
注意するポイントとしては雑所得だと損益通算が不可能になるので、自分の事業内容が事業所得なのか雑所得なのかは税務署へ確認すると良いでしょう。基準もかなり曖昧です。
事業所得の条件は
- 営利性・有償性の有無
- 継続性・反復性の有無
- 自己の危険と計算における事業遂行性の有無
- その取引に費やした精神的・肉体的労力の程度
- 人的・物的設備の有無
- その取引の目的
- その者の職歴・社会的地位・生活状況
出典:https://freeway-keiri.com/blog/view/545
このあたりが争点になります。ちなみに私が税務署へ確認に行ったときは「平日に事業活動をしていれば事業所得だよ」と言われました。基準は税務署の方でもバラバラなので何かあった時のために税務署へ聞くときは記録を残しておくと良いでしょう。
確定申告が必要な会社員は?|② 転職をした会社員
転職をした会社員で給与所得を2箇所貰っている方は確定申告が必須になります。転職前と転職後では源泉徴収される税金の按配が変わるので、確定申告で還付金を得るケースもあります。
折角の機会なので確定申告に挑戦してみましょう!
確定申告が必要な会社員は?|③年末調整をしていない会社員
会社での年末調整をしていない会社員は確定申告を必ずしましょう。基本的には会社で年末調整をすると還付金があり、12月の給料に上乗せされて返ってきます。この場合、源泉徴収票があればできるので無くした人は会社へ再発行の手続きをしましょう。
確定申告では過去5年分遡ることができるので、年末調整をしていなかった会社員が数十万円還付されるようなケースも珍しくありません。
確定申告で還付金を得た翌年以降は、きちんと年末調整をしましょう。
確定申告が必要な会社員は?|④多額の医療費を支払った会社員
年末調整では医療費控除は対応してくれません。年間10万円以上医療費への支払いがある方は確定申告をすることで還付金がありますので、税務署へ確認してみましょう。一般的な医療費のみならず、歯科矯正やレーシック手術も美容目的ではなく、生活に支障をきたすレベルだと対象になりうります。かかりつけ医が医療費控除証明書を発行してくれると一番良いです。
少しでもグレーゾーンかな?と思ったら税務署へ確認を癖づけましょう。記録も残しましょうね!
出典:国税庁
確定申告が必要な会社員は?|⑤融資や給付金を受ける可能性のある会社員
新型コロナウイルスで影響を受けた事業主に多くの融資や給付金が発表されています。どれも審査には確定申告書類が必須です。将来に自分が申請する可能性があるのかはわからないので、迷ったら確定申告をしておくことをオススメします。
りつけ医が医療費控除証明書を発行してくれると一番良いです。
少しでもグレーゾーンかな?と思ったら税務署へ確認を癖づけましょう。記録も残しましょうね!
出典:国税庁
確定申告をするための必要書類は?
今回は確定申告初心者に向けて記事を書いていますので1番簡単なやり方をご紹介します。
副業をしていない会社員の確定申告で必要な書類は
・源泉徴収票
・控除証明書(医療費など控除として使うもの)
・身分証(運転免許証など)
・マイナンバーカード or 通知カード
です。上記の資料をもとに確定申告書Aを作成して税務署へ提出することで確定申告は完了したとみなされます。
確定申告書の作り方
ここではe-taxを用いた確定申告の処理方法をご紹介します。
確定申告のやり方|①e-taxを開く
まずはe-taxを開き確定申告書の作成準備を進めましょう。国税電子申告・納税システムのe-taxは下記リンクから飛ぶことができます。
https://www.e-tax.nta.go.jp/kojin.html
リンクを開くと上記画像のページへ飛びます。「確定申告書はこちら」をクリックして作成を進めます。
続いて「作成開始」を開きます。
画面が切り替わったら確定申告の申告方法を選びます。
マイナンバーカードをお持ちの方は「マイナンバーカード方式(2次元バーコード)」「マイナンバーカード方式(ICカードリーダライダ)」「ID・パスワード方式」の3つから選び電子申告をすることができます。もちろんマイナンバーカードを持っていても印刷して税務署へ持って行き提出する方法も可能です。
今回は申告書の入力をご紹介するので、一番簡単な「印刷して提出」から申告書を作成します。
開きましたら「同意して次へ」をクリックして進みます。
現地点(2022年6月12日地点)では「令和4年分の申告書の作成」が出てこないので令和3年分の申告書の作成でデモ作成をします。
「所得税」をクリックします。
生年月日など申告内容に関する内容を記入していきます。
転職した方は「源泉徴収票が2枚ですか?→いいえ」
予定納税には「いいえ」
と記載しましょう。埋まりましたら次へ進むを押します。
事業復活支援金の確定申告|②給与情報の記入
ここからは給与情報を記入していきます。
給与所得の「入力する」をクリックします。
源泉徴収票に年末調整済みか未済かを確認をして「入力する」をクリックします。