高収入といわれるキャバクラ嬢。
お洒落や美容にもっとお金をかけたいと思う女性や短期間でもっと稼ぎたい人なら、一度は働いてみようと考えたことがあるのではないでしょうか?
しかし、初めてみたはいいものの 雇用形態や確定申告などの仕組みがよくわからない…という人は多いです。お店から現金でもらっているから、アルバイトとしてやっているつもりだから、確定申告はしなくていい?実はそんなことはありません。
本記事では「キャバクラの確定申告は必要なのか?」「キャバクラで働いている大学生が扶養から外れる条件」についてまとめています。
キャバクラで働いていることが、家族や勤務先にバレないよう、上手にやりくりする方法をお伝えします。
最後にキャバクラで働いている方が簡単に確定申告をする方法もまとめているので、ぜひチェックください!
キャバクラで働く学生は確定申告は必要?
キャバクラで働いている人はアルバイトや会社員のような”雇用者”という立ち位置ではない場合が多いため、基本的には確定申告が必要です。キャバクラの収入が、雇用契約を結んで給与として支払われているのか、業務委託の報酬として支払われているのかによって異なります!
キャバクラで働く学生は確定申告は必要?|①給与収入の場合
キャバクラ店と雇用契約を結んでいる場合には、確定申告は必要ありません。
しかしこれは少ないケースです。これから紹介する⑴と⑵について確認することをお勧めします。
年末調整済みかどうかを確かめるためには、年末に支給される源泉徴収票が必要です。受け取ったら、所得控除の額を確認しましょう。0円と記載があると、年末調整を行なっていないことになります。
また、年の途中でキャバクラを退職すると年末調整を受けられないケースがあるため、その場合は確定申告が必要になります。
退職先のキャバクラから源泉徴収票をもらって、自身で確定申告をしましょう。
キャバクラで働く学生は確定申告は必要?|②業務委託の場合
キャバクラが本業であり、1月1日から12月31日までの年間所得額が48万円以上の場合は、確定申告が必要です。
ただし、この年間所得額とは『収入 ー 経費(勤務前の髪のセット、衣装、他)』のことをいいます。
経費としてかかった料金分の領収書は、きちんと保管しておきましょう。
また副業としてキャバクラで働いていて、本業以外の年間所得額が20万円を超える場合も確定申告が必要です。注意してほしいのは、扶養されている学生で これに当てはまる場合です。
年間所得額が48万円を超えると、扶養から外れてしまうだけでなく、確定申告が必要となります。親に絶対バレたくない人は、年間で48万円を超えてしまわないようにシフトを調整しましょう。
キャバクラで働く学生は確定申告は必要?|③現金手渡しかどうかは関係ない!
キャバクラでの報酬が手渡しであったとしても、収入に見合った税金の支払いは義務のため、確定申告は必要です。業務委託で現金手渡しならバレないのでは?といった話もありますが、可能性はゼロではありません。
キャバクラの収入が無申告であることが税務署にバレると、払うべき税金に加えて延滞税が加算され、のちに高額な支払いが必要になるケースがあります。
キャバクラの収入だからバレないだろうと思っていても、税務調査は過去5年まで遡ることが出来るため、今後キャバクラ店に調査が入って芋づる式に脱税を指摘される可能性もあります。
また、キャバクラの収入を確定申告することで払い過ぎた税金が戻ってくる場合もあります。確定申告の仕組みは知っておくと良いでしょう。
キャバクラで働いて学生が扶養から外れる条件は?
キャバクラで働いている大学生や専門学生は、一人暮らしか実家暮らしかに関わらず、親の扶養に入っていることも多いことでしょう。親の扶養から外れてしまうと税金や保険などのルールが変わり、金銭面でのデメリットも発生するので注意が必要です。
①扶養から外れる条件は?
1月1日から12月31日までのキャバクラでの給与収入が、下記の⑴〜⑶に当てはまると、扶養から外れてしまいます。
大学生や専門学生が扶養から外れると親にキャバクラで働いていることがバレるだけでなく、金銭的にもデメリットがあります。よく確認していきましょう。
⑴ 雇用契約のアルバイト代が年間で103万円を超える
※ 掛け持ちや年の途中で辞めたアルバイトの給与と、現金手渡しでの給与を含む
⑵ 業務委託に該当するキャバクラでの年間所得額が48万円を超える
※ 年間所得額 = 収入 ー 経費(勤務前の髪のセット、衣装、他)
⑶ ⑴から55万円を差し引いた金額と、⑵の合計が48万円を超える
※ この55万円は給与所得控除のことで、雇用契約の場合はアルバイトであっても適用されます
大学生や専門学生が扶養から外れないためには、合計の収入をきちんと把握しておくことが大切です。
給与明細や経費となる領収書は、出来るだけ手元に保管しておきましょう。
経費の対象になるものは、お店に出退勤する際のタクシー代や出勤時の衣装代、アフターの飲食代などです。
クレジットカードの明細も経費の証拠になるため、領収書の保管が面倒な人は、経費となるものはなるべくクレジットカードで支払っておくとよいでしょう。
②扶養から外れるとどうなる?
大学生が扶養から外れてしまうと、親の扶養者にかかる税金や保険料が増えて家庭内トラブルになったり、収入が103万を超えたことが家族にバレてしまいます。大学生や専門学生がキャバクラで働いていることを隠している場合には、扶養はバレる原因にもなるため注意しましょう。
大学生や専門学生の扶養には2種類(税務、社会保険)あり、扶養から外れる条件は下記のようになります。
⑴ 雇用契約のアルバイト代が年間で103万円を超えた場合
→ 扶養者(親)から徴収される税金が増える
→ 確定申告が必要となり、自身の収入から所得税(超えた金額の5%)を徴収される
⑵ 雇用契約のアルバイト代が年間で130万円を超えた場合
→ 社会保険料を支払う必要がでてくる
⑶ 業務委託に該当するキャバクラでの年間所得額が48万円を超える or [雇用契約のアルバイト代ー55万円+業務委託の年間所得額]が48万円を超える
→ 扶養から外れ、確定申告が必要になる
扶養のルールを知らないまま働き始める学生も多いはず。扶養から外れてしまうとデメリットも多いので、理解して上手にやりくりしましょう。
また、確定申告なんてわからないからと放置せず、簡単にWebやアプリで申告できる方法もあります。
おすすめのやり方は後述しますので確認してみてください。
副業がキャバクラのOLは確定申告は必要?
夜職はバレないからと聞いて、副業としてキャバクラで働き始めたけれど 理由はよく知らない…。そんな人は要注意です。雇用契約を結んでいなくても、キャバクラで働いていることが住民税の金額や扶養に入れないことでバレる可能性があります。上手くやりくりする方法を確認していきましょう。
①確定申告は必須です!
業務委託としてキャバクラで働く場合でも、確定申告が必要です。年間所得額が20万円以下であれば申告はいらない。という話もありますが、これは所得税においてのケースで、住民税については金額に関わらず申告が必要です。
確定申告を行う期間は、翌年の2月16日から3月15日です。期限後の提出でも受付してもらえますが、いくつかのペナルティ(加算税や利息)が発生します。早めに準備しておくことが大切です。
②昼職の会社にバレないためには?
昼職(本業)の会社にバレる原因は、住民税の増額です。住民税は、本業と副業を合わせた収入に応じて変動します。
住民税の合計金額が役所から昼職の会社に通達され、給与天引きとなる住民税が増えるため、副業からの収入があるのでは?と会社にバレてしまう可能性があるのです。バレないためには確定申告を行って、住民税を特別徴収から普通徴収に変更し、自分で納付する必要があります。
またキャバクラ店と雇用契約を結んでいて、給与所得として収入を得ている場合は、本業にバレる可能性が高くなります。雇用形態については働き始める前に確認しておくことが重要です。
確定申告は会計ソフトがおすすめ!
キャバクラで働いている方の確定申告は会計ソフトがおすすめです。
ここでは確定申告で会計ソフトをおすすめする理由を4つ紹介します。
①クレジットカードや銀行口座を連携すれば自動で出力される
領収書を保管できていないキャバクラで働いている女性にとっては、クレジットカードの利用履歴でどれだけ経費計上できるのかが重要なポイントです。クレジットカードの明細を集計して経費計上するのは非常に手間でめんどくさい作業です。
会計ソフトならば、クレジットカードの利用履歴を自動で集計してAIが自動仕訳をしてくれます。そのため、確定申告に費やす時間を大幅に削減することができます。
②簿記の知識がなくても簡単に入力できる
会計ソフトには特別な知識が必要ありません。
会計ソフトを導入しない場合だと、単式簿記や複式簿記などの勉強をして確定申告に備えなければなりません。
簿記は書き方があるため、勉強しても完璧に仕訳ることは難しく、その時間と手間を省略できるものが会計ソフトです。
キャバクラで収入を得るために使ったお金の明細1つ1つを接待交際費にするなど、ボタンを1つ押すだけで簡単に仕分けすることができます。
③確定申告書を自動で作成できる
確定申告に必要な書類や提出までを会計ソフト内で行うことができます。
意外と確定申告の書類を作成することは大変ですが、仕訳をボタン1つで行うことで、最終的には自動で確定申告書類が作れます。
④税理士に任せるより大幅に費用が安い
確定申告を税理士に任せると総額で安くても12万円〜24万円ほどが相場です。
一方で、会計ソフトは0円〜2万円の相場で導入することができるので、お金の面でも大幅に削減することができます。
freeeの無料体験版について
freeeは、30日間の無料体験版があるので、気になる人は試してみましょう!その際に以下の注意点も併せて覚えておきましょう。
- 無料体験後は有料プランへ切り替えの申請をしないと使えない
- 一度でも体験版を利用したことのあるメールアドレスでは、利用できない
freeeを無料で利用する導入方法はこちらで詳しく紹介しています。
まとめ
キャバクラは一般的なアルバイトとは異なる雇用形態が多く、高収入であるために 確定申告が必要なケースがほとんどです。確定申告は手間がかかるように思うかもしれませんが、一度やってみると意外と簡単です。
払い過ぎた税金が戻ってくるケースもあるので、お金の勉強と考えて実践してみるといいでしょう。また、扶養に入っている学生は特に、年間の収入金額に注意する必要があります。これを知らないと、家族などに迷惑がかかる可能性もあります。
曖昧な情報にまどわされないよう気をつけましょう。