イーサリアムやビットコインは、聞いたことはあっても、「違いってなんだろう?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
イーサリアムとビットコインは、発行の目的が違う全くの別物です。
この記事を読んでいただければ、イーサリアムやビットコインの違いや特徴を理解できます。
ぜひ参考にしてください。
イーサリアムとビットコインの概要の違い
4/2410:00時点のCoinmarketCapでの調べ | 概要 | 概要 |
通貨名 | Bitcoin | Ethereum |
ティッカーシンボル | BTC | ETH |
発行日 | 2009年 | 2015年 |
発行上限枚数 | 2,100万BTC | 上限なし |
時価総額 | ¥96,744,359,913,910 | ¥45,491,361,992,949 |
順位 | 1位 | 2位 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW | PoWからPoSに移行予定 |
開発チーム | Bitcoin Foundation | Ethereum Foundation |
提唱者 | Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト) | Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン) |
所在地 | アメリカ | スイス |
公式サイト | https://bitcoin.org | https://www.ethereum.org |
ホワイトペーパー | https://bitcoin.org/bitcoin.pdf | https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paper |
イーサリアムとビットコインの基本情報の違い
イーサリアムの基本情報
イーサリアムとは、プラットフォームのことです。このプラットフォームの中で使用する仮想通貨のことをイーサ(ETH)といいます。イーサ(ETH)は、2015年に一般公開された「アルトコイン」の一つです。ティッカーシンボルは、ETH/Etherと表記します。送金や決済、特にスマートコントラクトが主な利用用途です。
ビットコインの基本情報
ビットコインは、2009年1月に世界で初めてリリースされた仮想通貨で、仮想通貨の代名詞的な存在です。時価総額は、全世界でトップを誇ります。ティッカーシンボルは、BTC/XBTと表記します。送金や決済、投資が主な利用用途です。
イーサリアムとビットコインの特徴の違い
イーサリアムの特徴
考案者
イーサリアムは、2013年に当時19歳のウォータールー大学の学生だったヴィタリック・ブリテン氏が考案しました。
スマートコントラクト
スマートコントラクトは、イーサリアムの最大の特徴の一つです。スマートコントラクトとは、事前に決めた取引内容が自動的にブロックチェーン上に書き込まれるプログラムのことです。
「DeFi」や「Dapps」への応用
イーサリアムでは、「DeFi」や「Dapps」など新しいサービスが次々に開発されています。
・DeFi・・・スマートコントラクトを利用した中央集権的な管理者のいない金融サービス
・Dapps・・・ブロックチェーン上でスマートコントラクトを応用した非中央集権型のアプリケーション
ビットコインの特徴
考案者
ビットコインの開発は、2008年にサトシ・ナカモトが、ビットコインの構想論文をネット上に公開したのをきっかけにはじまりました。サトシ・ナカモトとは、人物なのかグループなのか、またどこの国籍なのか、わかっていません。
非中央集権的
ビットコインは、中央管理者が不在の非中央集権的な仮想通貨です。そのため、ビットコインは金融機関のような第三者を介せずに、P2P(ピアツーピア)ネットワークで取引されます。
イーサリアムとビットコインのコンセンサスアルゴリズムの違い
コンセンサスアルゴリズムとは
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンに取引記録を書き込む際に必要な合意形成上のルールのことです。ブロックチェーンは、中央管理者がいない分散化されたネットワーク。そのため、参加者同士が取引の契約内容が正確な情報であるかを承認しなければならないことから、コンセンサスアルゴリズムが必要なのです。この取引の承認作業をマイニングといい、マイニングする人をマイナーといいます。
イーサリアムのコンセンサスアルゴリズム
イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは現状では、PoW(Proof of Steak)です。イーサリアムでは、ビットコインと同じPoWを採用していますが、今後は、PoS方式に変更される予定です。
PoS(Proof of Steak)では、誰がブロックを生成するかランダムに決定されます。通貨保有量が多く保有年数が長いほどブロックを生成できる確率が高まるコンセンサスアルゴリズムです。
ビットコインのコンセンサスアルゴリズム
ビットコインのコンセンサスアルゴリズムは、PoW(Proof of Work)です。
PoW(Proof of Work)とは、ネットワークセキュリティ強度を高めるために、演算作業の証明をすることです。この作業では、ビットコインをマイニングする際に必要なハッシュ関数の逆算をします。ブロックチェーンに新たなブロックを追加するのに必要な作業です。これにより二重支出を防げます。
Powの問題点は、演算作業を行うには高性能なコンピューターが必要なことです。そのため、多くのエネルギーを消費してしまいます。また、承認スピードが遅くなり、コストが上がってしまうのも問題です。
イーサリアムとビットコインの違いを理解しよう
イーサリアムとビットコインの発行目的の違い
イーサリアムは、分散型のアプリケーション(Dapps)の開発が目的とされています。対してビットコインの発行目的は、通貨としての運用です。
イーサリアムとビットコインのブロック生成スピードの違い
仮想通貨の取引が行われると、ブロックチェーン上に取引データが記録されます。その取引データは、複数の取引データを記録する「ブロック」の中に格納され、ある程度の取引データがたまると次のブロックを生成します。(ブロック生成時間は、仮想通貨によって異なる。)
ビットコインのブロック生成にかかる時間は、約10分です。対して、イーサリアムは約15秒程度で、ビットコインと比較すると約40分の1程度の時間で生成します。
イーサリアムとビットコインの発行枚数の違い
ビットコインは、発行上限枚数は2,100万枚です。希少価値が出るように設計されています。そのため、マイニングに半減期が設けられ、採掘できる通貨量を制限されます。
一方で、イーサリアムは、発行上限がありません。そのため半減期がなく、マイニングの報酬が減少しません。
イーサリアムとビットコインの通貨単位の違い
イーサ(ETH)の最小単位は「wei」です。1ETHは、100京weiになります。また、10億weiにあたるのが、「gwei」です。0.000000001ETH=1gwe=1,000,000,000weiになります。
ビットコイン(BTC)の最小単位は「satoshi」です。1satoshiは、1BTCの1億分の1で1satoshi=0.00000001BTCになります。ビットコインのブロックチェーン上では「1satoshi」の単位が基準で使われています。
イーサリアムとビットコインの開発者数の違い
イーサリアムの開発者数は約200人で、ビットコインの開発者数は約50人です。この違いは、イーサリアムがプラットフォームを目的としていることで、アプリケーション開発をするエンジニアが多いためです。
イーサリアムとビットコインの違いや特徴を理解できたのではないでしょうか。
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